今月のウクライナ-257

毎日相変わらずの猛暑ですが、
関東甲信越地方の梅雨明け宣言はまだ出されておりませぬ・・・
天気予報によれば、
確かに明日以降はしばらくぐずついたお天気となるようですが、
それでも暑い・・・
これで梅雨が明けたらどうなるのか・・・
センセのビールのエンゲル係数もうなぎのぼりだわ・・・

さて、トランプ氏による関税収入のおかげで
6 月のアメリカ国家税収はドドド~~~ンと増加しているようです。
で、いまだ目立ったインフレの兆候は生じていない・・・
腹が立ちますね WWWWWWWWW
でも、これからジワジワくると思いますけど WWWWWWWWWW

そんな中でトランプ氏、
ブラジルに対して一律 50% の関税をかけると発表した!!!
しかもその理由というのが、
現ブラジル大統領のルラ氏が
前大統領のボルソナロ氏を起訴したためだという WWWWWWWWWW
自分のファンだったボルソナロ氏を邪険に扱ったためだという WWWWWW

いや、いくら何でもそれはダメでしょ。
フェンタニルや不法移民の流入阻止とかで関税を課すというのも
なんだかなあと思われますが、それ以上に、
「自分のお友達を酷く扱ったので 50% だっ!!!」って、
急性脳内熱中症で脳みそが沸騰したとしか思われませぬ・・・
しかもブラジル貿易に関してはアメリカの方が黒字。
加えてアメリカン・コーヒーの好きなアメリカ人ですが、
コーヒー豆の輸入のおよそ 1/3 がブラジル産。
いくら「産業の自国回帰」を唱えるトランプであっても
自国でコーヒー豆を生産できるはずもない。
カンザス・ネブラスカでコーヒーの大規模生産を行えるはずもない。
わずかにハワイでは生産されているようですが・・・

で、コーヒー豆やカカオ豆の生産量減少の報道が頻発する近年、
そんな中で、
多くのアメリカ人が毎朝欠かさず飲む一杯のコーヒーの価格が
今後は 50% 近くも一気に値上がりする可能性が出てきた WWWWWW
アメリカ人、これは耐えられないでしょ。
ま、日本人としては、特にコーヒーの好きなセンセとしては、
新たな市場先として
ブラジル産コーヒー豆が日本に流入してくるのは嬉しいわけですが ♪

ま、個人的には、今回の問題に関しては、
久しぶりのタコ DEAL だと思ってますがね WWWWWW


さて、イラン革命=イスラム革命です。
前回お話したように、
1978 年に発生した反政府暴動は激しさを増し、
翌 1979 年 1 月にはパーレビ国王が国外に亡命することとなります。
結果、フランスに亡命していたホメイニ氏が帰国して政権を握り、
4 月には国民投票を行って、
ここに正式にイスラム共和国が成立する形となりました。

現在のイランで見られるように、この国家の体制は、イスラム教、
特にシーア派のイスラム教義に基本的に基づくものです。
すなわち、近代国家では必須だと思われてきた政教分離ではなく、
「教」が「政」に優先する国家体制です。
ハッキリ言って、「前近代的」な制度です。
イランの優柔不断さ、
何をしたいのか分からない矛盾だらけの基本政策、
危機に対応する能力不足などなどなどなどなどなど、
個人的には、これらはすべて、この、
「教が政に優先する体制」から来ている、
と感じています。

で、アメリカとイスラエルに対するイランの敵愾心の源泉ですが、
まずは前回お話した 1953 年の米英の陰謀によるクーデター、
これにより返り咲いたパーレビ国王による西欧化政策、
その西欧化政策の急進性に対する地方~宗教的保守派の反発、
その後に発生したイスラム革命とアメリカ大使館占拠事件、並びに
それに対するアメリカの不手際な対応、
さらにはその後に発生したイラン・イラク戦争において
当時のアメリカがイラク側に立ったことなどを考えれば、
帝国主義~植民地主義に対する反発が最根底にあり、
その後のイギリスの実質的な実力低下~アメリカの台頭から
当初の反英感情が反米主義へと変質していった、
という解釈は理解しやすいです。

では、なぜ反イスラエル?と言うことなんですが、
前回も述べたように、
イランがイスラエルを敵視する理由が今一つハッキリしない・・・
パレスチナと接するエジプト、ヨルダン、レバノン、シリアの国々が
実質的~民族主義的な理由でイスラエルを敵視するのは
非常に分かりやすい。
数度にわたる初期の中東戦争においては
これらの国々が主体となってイスラエルと戦ってきましたが、
イランも加わって一緒に戦った、というのは聞いたことがない・・・
聞いたことがないどころか、
イランは 1953 年、すなわち、あのクーデターの年、
他のアラブ諸国に先駆けてイスラエルと国交を樹立している。
前回も書いたように、
イスラエルのモサドがイラン情報部設立にも関与している。

こう考えてくると、やはり、反米が先にあって、
「アメリカの背後にはユダヤ資本がある」との考えから
反イスラエルという考えに傾いた、
ということでしょうか?
あるいはそうではなく、もっと単純に、
ホメイニ氏によるイスラム・シーア派の教義においては
「イスラエルは反イスラムだ!」という解釈が導き出されるため、
自動的かつ必然的に
「イスラエルはイスラムの敵だ!」という結果となり、
「教が政に優先する体制」のために、
これを一生懸命かつチマチマと実行する結果となってしまった、
ということでしょうか?
仮にそうであるとしたら、
以前にも述べましたように、
本来は基本的に領有権争い~土地の争いであった紛争に
宗教戦争のニュアンスを持ち込んで
より混乱の度合いを深めてしまったのがホメイニ氏、
という見方も出来るかと思います。

ホメイニ氏.jpgホメイニ氏  ウイキより
不明 - 1, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69862756による
いつもしかめっ面をしていました。
仮に存命であったとしたら、
トランプ大統領と会談する可能性もあるわけですが、
その状況をどなたか想像出来ますかね WWWWWWWWWWWWWWW
最高にエキサイティングな場面が現出するでしょうね WWWWWWWWWW
と言うか、トランプにとっては、
絶対に会談したくないタイプの御仁であるのは確実ですね WWWWWWWWW



ホメイニ氏の思想などはイスラム原理主義そのものとしか思えませんが、
アフガンなどの辺境の貧国などとは大きく異なり、
石油収入もあり、また、少なくとも 20 年くらいは
西欧的な自由を享受した経験を持つ国民よりなる大国であることを考えると、
前回も書いたように、現在のイランは、
せっかくの潜在力を生かすこともできず、
「ホメイニ氏の亡霊」によって、
何とも不安定な、
方向が定まらない状況に自らを追い込んでしまった国家である、
と言わざるを得ません・・・。
ここで一句。


ホルムズを
わたるタンカーかぢをたえ
行く方も知らぬシーアの民かな  雅仙




今月のウクライナ-256

さて「今週の世界情勢」、大きな展開はありませんでしたが、
トランプ、しびれを切らし、
適当な数値を書いたお手紙を各国に渡すとのこと WWW
石破さん、取り合えず貰っとけば?
その後どうなるか、トランプ本人すら知らないだろうし WWWWWWWWW
で、例の「大きくて美しい法案」がかろうじて議会で承認されたのを受け、
イーロン・マスクが猛烈に反発!
自ら「新党」を作ると息巻いている・・・
センセとしては「いいぞ~~~もっとやれ~~~!!!」
というカンジかな WWWWWW?
大体あの国、本来は色々な意見があるはずなのに、
二大政党に分極されてしまっているのが自らの大きな足かせになっている・・・
アメリカ国外の住民から見れば一目瞭然なのに、
何故か改革できない・・・
加えて大統領の権限が巨大過ぎる・・・
あれくらい強大な権限を持たないと、やはり、
あれくらい大きな国は分裂する可能性があるのでしょうかね?
ある意味、インドなどは奇跡なのかもしれない・・・
今や人口は中国を抜いて世界一!
今年中には GDP も日本を抜くと言われている!
あれだけ雑多な民族と言語を包含する国家でありながら、
何とか民主主義を維持してさらに、
「一国」であることに成功している。

少なくとも今のところは・・・

毎回毎回莫大なお金が乱れ飛ぶアメリカの選挙戦。
わーくにでは
真夏の運動中に「うちわ」を配ったらしょっ引かれるという WWWWWW
どちらが「民主的」かつ「効率的」なのか、
微妙なところではありますね WWWWWWWWW

さて、イランです。
帝国主義時代のイギリスとロシアの確執から生まれた
グレートゲームに翻弄されてきた過去を持つ国です。
一般的に、北部はソ連の影響下に、
その他地域はイギリスの影響下に置かれたと考えられるわけですが、
油田の多くはペルシャ湾沿岸地域に存在します。
従いまして、これらの油田は、
イギリス資本のアングロ・ペルシャ石油会社によって開発されてきました。
で、前回述べた、パーレビ国王下のイランで首相となったモサデク氏ですが、
1951 年、石油資本の国有化を図ります。
たぶん、純粋に民族主義的な意思に基づく行動だと思いますが、
これにイギリスが反発!
当時のアメリカ大統領であるハリー・トルーマンの袖を引いて
一緒にモサデク首相を引きずり降ろそうと企むのですが、
逆にトルーマン氏に袖にされる始末・・・
この当時、極東の半島で非常に大きな有事が発生しましたので、
トルーマンもそれどころじゃない。
マッカーサーもそれどころじゃない。
で、大統領がアイゼンハワーに変わった 1953 年、
大統領アイクはイギリスの提案を了承し、
MI6 と CIA が結託してイラン国軍の将軍を焚きつけて
クーデターを起こさせた!

実際のところ、
モサデク首相は特にソ連寄りというわけではなかったようですが、
第二次大戦後の新興諸国の多くがそうであったように、
民族主義的~反植民地主義的であったのは確かです。
理想に燃えて国有化を断行したのだと思いますが、
残念ながらソ連 vs 西側の冷戦構造が固定化しつつある時代であり、
現実に朝鮮半島ではドンパチやっている最中でもあり、
アイクとしてはそのような構造の中で下した決断ではある、
とは思います。
但し、アイク本人も、後日、
自らのこの決断を悔やんでいたそうですが・・・

で、モサデク首相は失脚し、パーレビ国王が自ら舵を取る形で
イランの近代化を一気に目指す国家指導型の改革へと乗り出します。

政策の内容としては、
ヒジャブと呼ばれる女性の被り物を禁止したり、女性に参政権を与えたりなど、
イスラム色を大いに薄める解放政策を積極的に行っていきます。
教育にも力をいれ、
また、アメリカ資本も大きく流入し、
さらには石油価格の上昇に伴って歳入も増加し、
知識と技術と資金を獲得した新たな市民層も生まれるなど、
国力も大きく増していきます。
一方で地方~農村地域などではこれらの改革から取り残された人々も多く、
その多くが熱心なイスラム・シーア派教徒であり、
識字率も未だ低く、
隣国のトルコ共和国がまさにそうであったように、
イケてる人々とそうでない人々との間に大きな格差が生じてしまいました。

こういう風に見てくると、特に日本人を含む西側の住民としては
パーレビ国王の改革は大変良いもののように思われますが、
やはり「急激な改革」というものは、
たとえその内容がどれほど良いように思われても、
その「急激さ」そのものが嫌がられるのでしょうね。
特に経済的格差が急激に生じると、どうしても賄賂その他、
負の側面が表に出てくる・・・
また、長年にわたって生活そのものを律してきた宗教や慣習が
外部からの影響によって急激に変わるのも、ヒトとして耐え難い・・・
このような気持ちもよく分かります。
そう考えると、日本の明治維新は上出来です!
また、日本の明治維新や日露戦争の勝利が
北欧や西アジア~南アジアに及ぼした影響は有名ですね!

センセは毎週土曜日のお昼 12:00 は、
たぬきそば~冷やソーメンを手ずから作って
BS の「関口宏の一番新しい近現代史」を見ながらチュルチュルすすってますが、
今年からは、
あのウクライナ戦争で一躍「時のヒト」となった小泉悠氏、
相方としては岩間陽子氏が解説を務めておられます。
で、昨日は「日本海海戦」をテーマに語り、
先週は旅順から奉天会戦までを語っておりましたが、
両氏とも、
乃木大将とステッセル将軍の「水市営の会見」の歌を知らなかった・・・
センセは 4 番までなら全部知ってるのに・・・
で、あれだけ戦記に詳しい小泉氏でも知らないこともあるのだなあ~と、
ほんの少しだけしょうもない優越感を抱いたセンセです ♪♪♪♪

水市営の会見.jpg水市営の会見  ウイキより
中央、左から二人目が乃木大将、その右隣がステッセル将軍です。
不明 - The Japanese book "國の光" (The light of our nation) published in 1909, foto first published by 朝日新聞 (Asahi Newspaper), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=307168による
YouTube の画面は「明治天皇と日露大戦争」ですね!
明治天皇役は嵐寛寿郎、いわゆる「アラカン」さんでした!


で、石油を国有化したことで
民族主義的な意識もより一層に高まったであろうイラン国民でしたが、
クーデターによってプライドが踏みにじられ、また、
クーデター並びに国王による改革の背後には
アメリカとイギリスが存在していることを知ったことから、
徐々に反米、反英感情が高まっていきます。
このような形で高まる反政府運動に対して、
パーレビ国王、CIA だけでなく、ナンと、モサドの手も借りて
これを弾圧し始めます。
石油の輸出で潤っていた財政ですが、
第一次オイルショック後の反動による価格低迷によって経済も怪しくなり、
不穏な空気が漂い始め、
アヤトラと呼ばれるイスラムの指導者たちも政府を攻撃し始め、
さらには
ムジャヒディン・ハルクのような社会主義戦闘集団まで現れるなど、
騒然とした世情の中で、
1979 年、センセの世代が目の当たりにした、あの、
ホメイニ氏によるイスラム革命が勃発することとなりました!つづく!

今月のウクライナ-255

さて、「今週のイラン vs イスラエル/アメリカ連合」です。

イランはテルアビブに十数発のミサイルを着弾させることに成功し、
カタールのアメリカ軍拠点にも形ばかりに撃ち込んだので、
「我が国の大勝利じゃ ♪♪♪♪♪」と国内で宣伝しているようですが、
アメリカ側には事前に「どこそこに打つのでよろぴくね!」と
あらかじめ電話でお話をつけていたとのこと WWWWWW
制空権は完全に奪われ、
加えて自国の軍事指導者や核科学者あわせて数十人規模で爆殺され、
核施設には 14 発の GBU57 をぶち込まれ、
多くの戦闘機~ミサイル発射施設~その他を破壊され、
民間人だけでも数百人の死者を出しているにもかかわらず、
まことに能天気な「勝利宣言」ではあります WWWWWWWWWWW
つまり、イランが 根性ナシ であるのは明らかです。
地図を見るとナカナカ図体もデカい国ですし、
歴史を見ても、少なくとも古代は堂々とした国ではあったのですが、
実のところは、少なくとも現時点では、「張子の虎」にしか見えませぬ・・・

今回の「12 日間戦争」の前からすでに
イスラエルとアメリカに要人を殺害されてきたイランですが、
とにかく何もできない・・・
今になってモサドの協力者らをしょっ引いて処刑しているようですが、
ずっと緊張関係にある両国ですから、
もっと前から分かっていたんじゃないの?と言いたくなりますよね WWW
例のヒズボラのポケベル事件なんかがあったにもかかわらず、
何の対策もしてこなかった、ということですからね!
何もできないならば、
大人しく自国の経済的発展と地域の安定維持に邁進していればいいのに、
そうしない・・・
あれだけ油をもっているのに有効に活用しない、出来ない・・・
日本人だったら「ホントに MOTTAINAI!」と思いますよね WWW
油がたくさんあって有効に活用しない、出来ないもう一つの国家には
南米のベネズエラなんてのもありますが、
似た者同士でしょうかね?
ベネズエラは宗教とは無縁ですが、
チャペス時代の社会主義が未だに「心の足かせ」となっているようです。

イランにおいては、ホメイニ氏の亡霊が「心の足かせ」なのでしょうが、
自分の手下を使ってチマチマとイスラエルを挑発するのに余念がない・・・。
これではイスラエルもたまったものではないでしょう。
そもそも論として、
今回のガザ地区の悲惨さをもたらしたのは手下のハマスの連中です!
これを忘れてはなりませぬ!
もちろんそれとガザの現状とは別物ですが、
イスラエルとしては「堪忍袋の緒が切れた」ということで、
ここは徹底的にイランを叩いておきたいところでしょう。
一応、トランプが停止を「命じて」ますが、
来月初旬にも行われるであろうイラン/アメリカの協議が破綻すれば
再びイスラエルによる攻撃が始まるのは明らかで、
イスラエルのカッツ国防相は、
すでに戦闘再開に向けた指示を出しているようです。

で、イランの情けなさというか、いったい何をやりたいのか?と言おうか、
どうにもあのボヤっとした国が分からないセンセですが、
そもそも論として、
なぜあの国がアメリカとイスラエルを目の敵にしているのか、
少し調べましたので、お話しようと思います。

古代の中東に関しては「今月のウクライナ-33」辺りから、
古代イランに関しては、今月のウクライナ-133143
ササン朝を中心に述べてますのでご一読を!
その後「渤海」で止まっているのでホント、申し訳ないのですが・・・

ササン朝がアラブ・イスラムに滅ぼされたあとは
栄華を誇ったペルシャ文化は雲散霧消し、
代わってイラン人によるイスラム文化が花開くこととなります。
その後はトルコ系の王朝が入れ代わり立ち代わりこの地を支配することとなり、
13 世紀にはモンゴル、その後はチムールの支配下に置かれます。
16 世紀のサファヴィー朝を経て18~19 世紀にはガジャール朝が起ちますが、
いずれもトルコ系王朝です。

で、このイラン人の間に根強い反アメリカ感情ですが、
これの下敷きには、
19 世紀から 20 世紀初頭にかけてのアジアの動きに大きな影響を与えた
イギリス vs ロシアの対立、いわゆる「グレート・ゲーム」が、
多かれ少なかれ関与しているようです。
すなわち、伝統的に南下政策をとるロシア~ソ連に対抗して、
当時、インド~パキスタン~ビルマを植民地化し、
さらには中国にも触手を伸ばしていたイギリスは、
ロシアの南下政策を妨害するために
イラン~アフガンを中心とする中東~中央アジアを自らの影響下に置くべく、
策動を試みます。
結果、この当時のイランは、
ロシアの勢力圏とイギリスの勢力圏とに分割されてしまいます。
が、第一次大戦後、
イギリスは内戦に揺れるソ連の機に乗じてイランを保護国化!
これに怒ったイランの人々がイラン・コサック軍のレザー・ハーン大佐を立て、
彼によって 1921 年に起こされたクーデターによって、
イギリス、ソ連ともにイランから撤退することとなります。
で、1925 年、レザー・ハーンによって最終的にガジャール朝が倒され、
パフラヴィー朝が成立することとなりました。

パフラヴィー朝初代のレザー・ハーンは、
恐らくはトルコのアタチュルクに倣ってでしょうが、
イランの近代化に尽力し、
女性のヴェール着用の非合法化など、
反イスラム~親西欧的な政策を進めていきます。
が、トルコと同じく行き過ぎた嫌いがあり、
徐々に民衆の不満が高まっていったようです。

その後、第二次世界大戦中には再びイギリスとソ連の侵入を受け、
領土は分割されてしまい、結果、レザー・ハーンは王位を息子に譲り、
ここにセンセ世代が知るパーレビ国王が誕生します。

パーレビ国王.jpgパーレビ国王  ウイキより
Ghazarians - http://www.pahlavi.org/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=56835477による
正しい名前はモハンマド・レザー・シャー・パフラヴィーとのことです。
絵、ですかね?写真ですかね??それとも AI でしょうかね???
ホント、AI の登場で厄介な世界になりつつありますね!!!


戦中にテヘランで行われたテヘラン会談において
戦後のイランの独立、領土の保全~安全保障などが取り決められ、
ここにおいてイランは漸く発展の未来図を描けるかと思われましたが、
1950 年代初頭、
時のイランの首相であるモサデクがイギリス資本の石油施設の国有化を図り、
その結果、イギリスとアメリカの介入を招く結果となりまして、
ここからイランは迷走を始めることとなりました。つづく!



今月のウクライナ-254

「今月のイラン - イスラエル」を書こうと思っていた矢先、
アメリカがイランの核施設を破壊した!とのニュースが
たった今(午前 9:00 過ぎ)飛び込んでまいりました!!!
場所は、イラン中部のナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの 3 か所。
すでに 1~2 日前に給油機が発進したとの情報を聞いておりましたので、
たぶん、
バンカーバスターの中でも最重量の GBU57 を積んだ B2 ステルス爆撃機
アメリカ本土から直接に飛来して直撃した可能性が高いと思います
※ 1。
もちろんイランは何もできず、ただ指をくわえて見ていただけ。
トランプが言うには「非常に成功した!」とのことですので、
地下 80 m の濃縮施設も完全~完全に近い形で破壊されたのでしょ
う ※ 2。
※ 1 ミズーリからグアムへ、そこからイランへ、とのことです※ 5。
2 午後には否定的な情報も流れてます※ 6。
※ 5 結局、総計 7 機以上が出動し、一部は陽動のために西へ向かってグアムへ、
主力の 7 機は逆に東に向かって大西洋を越え、地中海からイランに侵入して
総計 14 発の GBU57 が使われた、というのが正解らしいです。250623
※ 6 既に濃縮処理が行われたウランは別の施設へ移転済みであった、
との報道もあります。250623

B2.jpgB2 爆撃機  ウイキより
A B-2 Spirit soars after a refueling mission over the Pacific Ocean on Tuesday, May 30, 2006. The B-2, from the 509th Bomb Wing at Whiteman Air Force Base, Mo., is part of a continuous bomber presence in the Asia-Pacific region. (U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Bennie J. Davis III)
ナンか、正面から見ると、吉田戦車のマンガのようにも見えますが WWW


先週の「今週の世界」はイスラエルの攻撃の翌日に書いたので
その後に続々と発表される新情報を ※ 印で書き足していましたが、
「新」情報には偽情報も多く、
例の F35 撃墜の写真なんぞは明らかなガセのようです。
また、撃墜そのものや女性パイロットのハナシもホントかどうか、
よく分かりませぬ・・・。

ですので今回の爆撃も本当に B2 + GBU57 によるものなのか、
午前の段階では詳細が報道されていないので確信が持てないのですけど、
「本当に成功させたいのであるならば、全力をあげる!」という
人類行動における不変の成功原則論に則って考えますと、
B2 + GBU57 による必勝パターンの可能性が高い、と考えました。

こうなりますと、イランはどう出てくるでしょうかね?
ホルムズ海峡の封鎖のみならず、
フーシ派に命じて紅海のマンデブ海峡封鎖なども試みるのでしょうかね?
あるいはイラクに駐留している米軍部隊の攻撃なども行うのでしょうかね?
イランの陸軍は無傷ですし、彼らが本当にイスラエルに反攻するのであれば
陸路で軍を侵攻させる必要がありますし、
その場合はイラクを経由するしかありませんし、
兵隊の数はイスラエルを圧倒しているので
人海戦術を採用すれば勝機はあると思いますが、
そうなりますと、
アメリカは本気になって介入する必要が生じますので、
トランプも現政権スタッフも、それはイヤでしょうね。
でも、そうなると、そうせざるを得ない形となりますので、
ただでさえ不安定極まる国内情勢を抱えるアメリカの現状を考えると、
最悪の場合は、寧ろトランプ政権の崩壊につながる可能性もありますね。
ここは偏(ひとえ)にイランの根性次第、ということになります。

一旦 PC を離れます。

ハイ、お買い物に行ってお昼を食べて少しお昼寝して戻ってまいりました。
で、お昼の NHK 合原アナウンサーのお話では、
B2 爆撃機により 6 発のバンカーバスターが使用されたとのことですので、
B2 + GBU57 で間違いないかと思います。
動画によれば、1 機の B2 は GBU57 を 2 個搭載可能のようですので、
都合 3 機の B2 が攻撃に加わった、ということですね。※ 3
※ 3 GBU57 は 12 発使用= 6 機の B2、との情報もあります (NY Times)。

で、GBU57 の重量は 13.6 トンとのことで、
あの B 29 の搭載量が 9 トン、
イギリスのランカスター爆撃機が 10 トンですので ※ 4、
GBU57 2 発を搭載できる B2 は
第二次世界大戦時の大型爆撃機のおよそ 3 倍の爆弾を運ぶことができ、
給油機を使用すれば太平洋横断も可能。
速度は 1000 km/hr で、ステルス性もバツグン!
ものすごい機体です!!!
今回の GBU57 の投下画像などを見ると、
昔のランカスターによるドイツのダムや陸橋の破壊、
いわゆる「ダムバスター」なんぞを連想してしまいます。
※ 4  因みに旧日本海軍の一式陸攻の最大積載量は 1 トンであります・・・
1 トン積むために最大に防御を削ったおかげで一発着火、
「ライター」の名称をもらうこととなりまして、
山本大将もこれがため、 P 38 ライトニングにより、
ブーゲンビルのジャングルに儚くなられることとなりました・・・

ランカスター.jpgアブロ・ランカスター PA474  ウイキより
Alan Wilson from Stilton, Peterborough, Cambs, UK - Avro Lancaster B.I 'PA474 / VN-T' "City of Lincoln", CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=72610918による


ランカスター グランドスラム.jpgハセガワのプラモデルの箱絵  HOBBY SEARCH より
https://www.1999.co.jp/10839687
ダムバスター用の爆弾には、あの田宮模型で有名な「跳躍型」もあります。


で、これらは最も防御力の高い施設、すなわち、
最深部に作られたウラン濃縮施設であるフォルドウ攻撃に使用され、
他の二つの施設は、
ペルシャ湾に展開したアメリカ原子力潜水艦から発射された
30 発のトマホークにより攻撃されたとのことです。
で、お昼のトランプの発言によれば「非常に成功した」とのことですが、
イラン側の発言では、
「入り口がちょこっと破壊されただけで、内部は無傷だ」とのことです。
要するに、「まだ本当のところは分からない」のが現状です。

イランとイスラエルとの関係性に関しては
1979 年のイスラム革命について知っておく必要性がありますが、
「今月のウクライナ-151」で簡単に紹介してありますので、
ぜひお読みになってくだされ。
また、イスラム化ガチガチの現在のイランですが、
革命前の写真がカイカイ通信で流れてます
大変に興味深いので、ご紹介いたします。

一方で、今回の展開に対してマーケットの反応が鈍いですね。
さすがに原油先物(WTI)は反応してますが、
為替の値動きは、むしろやや円安方向に・・・※ 7。
「イランは大きな動きはしない~出来ない」と、
市場は踏んでいるのでしょうかね?
トイレットペーパーの買いだめも発生していませんし WWWWWW
ま、未だ様子見の段階、ということなのでしょうね!

※ 7 これ、本日の(250624)ロイターでも指摘されてますね。
リーマンの頃の「有事の円買い」はまさに「恐怖」そのものでした。
当時は円キャリートレードによる「円売りポジション」が常態で、
有事の際にはこれの巻き戻しが発生する結果、
急激な円高が発生したものです。
いわゆる「ミセス・ワタナベ」の時代です。
今回の円安は「円買いポジション」の巻き戻しによるのでしょうが、
最近のブログにも書いたように、
このところは円安になっても貿易黒字が増えるどころか
輸入額が増えることにより貿易収支は赤字増大の結果となる・・・
貿易収支の動きを見ても、
また、最近の日銀や債券市場の動きを見ても、
結局、やはり、「日本全体が安くなりつつある」のでしょうかね?
アメリカのトリプル安を笑っている場合ではないのかも知れませぬ・・・
いや、逆にトランプ売り=ドル売りによる円買いポジなんでしょうかね?
いずれにしましても、
相変わらず為替市場はハラハラドキドキの場所ではあります WWWWWW
築地市場、いや豊洲市場よりもよっぽど面白い WWWWWWWWWW

今回はここぞとばかりに、文脈にお構いなく、
好きな第二次大戦の航空機のお話をドカドカ投入してしまいまして、
申し訳ござりませぬ WWWWWW

※ 8 イラン・イスラエルで停戦が合意された、
という報道が入ってきたその場で、
早くも破られたという報道も入ってきました 250624。
だもんで、まだまだ様子見に限りますね!

今月のウクライナ-253

今週の「今週の世界」です。

1. イスラエル、イランの核関連施設を空爆する!
これまでと少し雰囲気が違うような気がするのはセンセだけでしょうか?
下手すると・・・というカンジがする今回の空爆です。
イスラエルとイランとの衝突は毎度のことで、
これまでもイラン側の重鎮が何名も文字通り「爆殺」されてきましたが、
今回もイラン革命防衛隊の総司令官を含む数名 ※ が死亡しています。
これに加えて核の専門家数名、さらには一般市民も 78 名が死亡とのこと。※

※ 相当数の軍高官が爆殺された、との情報もあります 250615。
※ その後、新たな情報が入って参りました。
イスラエルは
F 35 を主体とするジェット戦闘爆撃機による攻撃を行ったようですが、
うち 2 機が撃墜され、脱出した女性パイロットが拘束されたとのこと!
F 35 が撃墜されたのは、たぶん、初めてだと思いますが、
女性パイロット、てのもすごい!
また、報復でイスラエルに無人機やミサイルによる攻撃を行ったイランですが、
アイアンドームにより大部分は撃墜された模様ではあるものの、
着弾画像も ロイター に挙げられています。※
※ イラン核施設攻撃には、
イラン国内におけるモサドの関与も指摘されています。※
※ F 35 に関しては、AI 画像との指摘も出てきました。※
※ アイアンドームは短距離用であり、弾道ミサイルには適用されない、
との指摘もあります。※
※ F 35 AI 画像案件は、現時、確定されつつあるようです。250616


ネタニヤフの本気度が窺えるのは、
トランプがイランとの交渉継続を模索している最中に攻撃した、
という事実にも表れています。
すなわち、
トランプは「攻撃するな!」と言っていたにも関わらず攻撃した、
トランプの面目を潰してまで攻撃した、ということです。
トランプとネタニヤフの両者は、
はた目には「親友」とまで言えるような間柄にも見えますが、
ここに来て幾分亀裂が生じているようなカンジもします。
要するに、確かな「後ろ盾」をないがしろにしてまで
イスラエルは、この時期に、イランを攻撃する必要があった、
ということを強く示唆する今回の攻撃です。
それではその「必要性」とは何だったのか?

それは、イランのウラン濃縮速度がここに来て加速度的に増している
という事実にあります。
イランは「原子力発電用」だと主張して、
長年にわたってウラン濃縮を行ってきました。
で、発電用として 20% 水準の低濃縮ウランを蓄積してきましたが、
今年になって急激にこの 低濃縮ウランの備蓄量が減少し、代わって、
60% 程度の高濃縮ウランの備蓄が増加しています。
実際に核爆弾として使われる場合の濃縮度は 90% 水準である、
ということですが、
この 20% ウランの減少率から換算すると、
今後数か月以内に原爆 10~20 発が作れるレベルの
高濃度ウランが生産されつつある、
と見積もられているようです。
で、過去のイラン~イスラエル関係を考えると、
仮にイランが核ミサイルの開発に成功すれば
彼らが実際にイスラエルにこれを打ち込む可能性は大いに高まる、
少なくともイスラエル人としてはそう考える、
最低でもネタニヤフ自身はそう主張するでしょう。
で、あのような過去を持ち、このような現状を生きている人々ですから、
日本人とは安全保障の認識が全く異なる。
「戦争」という言葉の定義からして全く異なる。
ここで指をくわえて見ていれば、その後の命運は決まったも同然!
ならば先手を打って・・・
と、彼ら、あるいは少なくともネタニヤフが考えるのは当然!
で、今回の攻撃となりました、と考えるのは自然!

イラン側としても当然ながら対処しているようで、
多少の損害を受けた核施設ですが、
本格的な濃縮施設は地下深くに設置されているようで、
たぶん、
イスラエルが現状手持ちのバンカーバスターのレベルでは破壊できない。
さらに堅固な施設も建設中、との情報もある。
イランとしては、今回もさることながら、
過去に何度もイスラエルから煮え湯を飲まされてきたことを考えると、
ここは必ず成功させるとの強い意志を新たにした、とも見えます。
あるいは、今年になって急に開発の手を加速し始めた理由として、
取り合えず十分量のウランが確保できたという事実以外にも、
イランの手先であるハマスやヒズボラの対イスラエル攻撃が上手くいかず、
逆に殲滅されかかっていると言う事情や、
ガザ地区やヨルダン川西岸地域でのイスラエルの傍若無人な振る舞いに
「堪忍袋の緒が切れた」という要因も関わっているのかもしれません。
いずれにしましても、実際に使う使わないは別として、
とにかく核ミサイルを保有する。
核のカードを保有する。
イスラエルはそれを絶対に承認できない。
特にネタニヤフは、政治的な理由もあり、今回の攻撃を行った。
上記の「生存上の理由」から、トランプの要請も効果が無い。
実際、トランプの交渉は頓挫しつつある。
いつものように WWWWWWWWWW
で、イラン側は、
イスラエルの攻撃に耐えられる地下深くでさらに濃縮を続ける。
すなわち、今回のようなレベルの攻撃では、
イランに濃縮を諦めさせる圧力とはならない。
以上から出てくる答えはただ一つ。

イラン vs イスラエルの全面戦争だ・・・・・・・・・※

※ イスラエルによる攻撃直前に、米国は、
中東関連施設で働く自国の職員、並びにその家族に対して避難勧告を出した。
これ、例のヒズボラのポケベル爆弾時にも発出されたし、
その後のキエフ攻撃だったかな?少し記憶があいまいだが・・・
の時にも出された。
で、今のところ、100% の確率で、その後に何らかのヤバイ事象が生じている。
と言うことは、米国による海外の自国民に対して何らかの退避勧告が出たら、
速攻で「売り玉!」を建てればウハウハ儲かるのでは?
と一瞬思ったセンセですが、たぶん、今のマーケットは瞬間的に反応し、
急落が生じたあとで一般人はこのような情報を知る、
というのが普通なんでしょうね、残念!WWWWWW
で、もう一つのネタとして、
「ペンタゴンでたくさんのピザが注文されたら売り!」というのがあって、
これは、ヤバイ案件がペンタゴンに持ち込まれたら、
職員はみな残業するので腹がすく=ピザを注文する、という発想らしい・・・
度胸の有る方は、いっちょ試してみて下され!
けれどもどうぞ、個人責任でお願いいたしまする WWWWWW

2. US スチール、完全子会社化!
結局、普通株 100% 所有という形で、
US スチールは日鉄に完全に買収されることとなりました。
これで違約金の支払いもなくなってめでたしめでたしではありますが、
買収額は当初予定のおよそ 10 倍である 2 兆円にまで吊り上げられ、また、
役員の半数は米国国籍を有する必要があるなど、
一定の譲歩を受け入れざるを得ない形とはなりました。
これに加えて「黄金株」という、
ナンか、ウキウキするような名前の一株がトランプ氏に与えられ、
「国益を損ねる」と判断される局面においては拒否権の発動が認められるなど、
一定の制約も課せられる形とはなりました。
買収額が相当の額に積み上がったことから、センセなんぞは
「高値掴みでは?今後やっていけるのか?」などと心配しますが、
ある意味、トランプ氏の関税政策などにより
海外の同業他社に比べて圧倒的に優位な位置を占める形ともなるため、
日鉄側としては「ソロバンは合う」と見込んでいるのでしょう。

3. マスク氏、トランプに「ごめんなさい」する!
あれだけトランプ氏に罵詈雑言を浴びせかけていたイーロン・マスク、
トラの尻尾を踏んだのかタコの足に絡めとられたのかは知りませぬが、
さっさと「ごめんなさい」した・・・
どいつもこいつも情けない連中ばかりだな WWWWWWWWWW

4. トランプ氏、自分の誕生日に軍事パレード!
もうええ~わ WWW
呆れて書くことも何もないワイ WWWWWWWWWW

5. プーチン、イスラエルに対して「国際法違反だ!」と非難!
どの口が言うのかと WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW


今月のお悔やみ

ロスアンゼルス、あるいはロス、あるいは LA、あるいは LA CITY などなどなど、
日常の中でもなにかと口の端に登るアメリカ・カリフォルニア州の都市ですが、
現在、移民問題で大荒れの状況!
州兵が鎮圧に乗り出したは良いが、トランプ氏、
さらに マリンコ、つまり海兵隊まで導入して鎮圧すると息巻いてる!
これに市長、並びにカリフォルニア州知事が猛反発!
何しろカリフォルニアは西海岸における民主党の一大牙城だ!
一方、強制的移民排除に反対するデモ隊は暴徒化し、
付近の商店の略奪を始めた!
まさに「暴動」の状態だ!

There's a Riot Going On !!!

ということで、
奇しくもアルバム「暴動」を 1971 年にリリースしたアメリカのファンクバンド、
あのスライ・アンド・ファミリーストーンの中心メンバーである
スライ・ストーン氏が昨日亡くなった。82 歳。
彼らの音楽に関しては、
過去ログ「昭和40年代:時代と音楽-16」で詳しく紹介しましたが、
再度、ここで、代表曲をご紹介しませう!
何しろ当時のセンセは日本を代表するファンキー野郎でしたので、
あの独特の ♪ ワコワコワンワンが流れ始めると未だに体が止まらない ♪♪♪♪
もう古希も過ぎたんですけどね WWWWWWWWWW

1968 年
Dance to the Music

Everyday People
1969 年
Stand
Thank You
1971 年
Family Affair
Smilin'
Running Away
1973 年
If You Want Me to Stay
などなどなど・・・

1971 年の三曲はすべて、
アルバム「暴動:There's a Riot Going On」に収録されている曲で、
過去ログでも述べているように、
太平洋の無人島に一人流された時にはどのアルバムを持っていくか、
的な問いにおいて、
センセが選ぶ可能性のあるアルバムの一つです。
当時はまさにブラックパワー華やかなりし時代で、
Black is Beautiful!との掛け声のもと、アフロスタイルが流行った時代です。
Black Panther 党に代表される過激な連中も派手にやらかしていた時代です。

現在進行中のロス暴動はヒスパニック系が中心となっているようですが、
まことに不謹慎極まる物言いかとは思いますけど、
二期目のトランプになって以降、
ここで漸く「らしい」状況になってきた WWWWWWWWW
もっと早くからこのような状況が現出すると考えていたのですが WWW

もちろん、一刻も早く暴動が収まって欲しいと願うに関しては
人後に落ちるセンセではありませぬ WWWWWWWWW
合掌。※

※ FREDERICK FORSYTH 氏も同日に亡くなられました。86 歳。
センセの本棚には THE FIST OF GOD と
THE DEVIL'S ALTERNATIVE のペーパーバックがありますが、
氏も国連も、そしてセンセも、当時は第二次イラク攻撃を支持してました。
開けてみて初めて分かることもある訳ですが、
やはり最後の手段を行使するには慎重の上に慎重でなくてはならない、
というのが教訓でしょうか・・・
合掌。250611※

※ ビーチボーイズのブライアン・ウイルソンも 11 日に死んでしまった・・・
ビーチボーイズに関しても
過去ログ「昭和40年代:時代と音楽-7」でちょこっと書いてますが、
たぶん、今の若者でも何かと知っているんじゃないかな~?
彼らの音楽は初期のサーファー系のものが有名で、
過去ログでも「軽佻浮薄」などとセンセは書いてますが、
実は好きです WWWWWWWWW
レコード買ったことないけど WWWWWWWWW
で、ビートルズの「Rubber Soul」に影響を受け、
軽佻浮薄路線を脱すべく、
1966 年にリリースした「Good Vibrations」は名作で、
初期の作とは曲調も大きく異なります。
彼らのヒット曲の大部分がブライアン・ウイルソンによって書かれました。
これでウイルソン兄弟、全員亡くなってしまいましたが、
ビーチボーイズそのものは、未だその名前の下で活動しているようです。
合掌。もうこれで終わりにしたいものだ・・・250612

今月のウクライナ-252

さて、今回は「今週の世界」とタイトルを変えて登場 ♪
まずはウクライナから!

1. ウクライナの「蜘蛛の巣作戦」、トロイの木馬もビックリ!
これはすごかったですね!
ウクライナ保安局(SBU)によって周到に仕組まれた
ロシア領内奥深くに忍び込んでの大型機に対するドローン攻撃が大成功!!!
日本領海近傍の偵察活動などで昔からおなじみの
ターボプロップエンジンによる大型偵察機、ツポレフ TU-95
いわゆる「ベア」とか、
大型爆撃機 TU-22M、さらには早期警戒管制機 (AWACS) の A50 とか、
ボッコボコに破壊した!!!

TU-95 ベア.jpgツポレフ TU-95 ベア  ウイキより
Marina Lystseva - http://www.airliners.net/photo/Russia---Air/Tupolev-Tu-95MS/1328519/L/


破壊数に関しては情報が錯綜してますが、
完全に損壊した機体でも 10 機は下らなさそうだ。
修理不可能レベルに破壊した機体を含めると、30~40 はいきそうだ。
しかもこれらの大型機、非常に高価なだけでなく、
現在では生産されていないとのこと。
つまり、補充が効かないということだ。
情報によれば、
これらの機体は実際に連日のように大型誘導爆弾~ミサイルを積んで
ウクライナ方面に出動していたとのこと。
鮮明な映像もいくつか発表されてますが、
ドローンが機体の下に潜り込んで爆破する映像もある。
そこには翼下に懸架された大型ミサイルが確かに写っている。
加えて、どういう訳か、機体の上にたくさんの古タイヤが載せられている・・・
あれは「ドローン除け」というハナシだが、
全く役に立ってはいないのは明らかだ WWWWWW
何かのおまじないなんでしょうかね???

Tu-22M.jpgツポレフ TU-22M   ウイキより
Dmitriy Pichugin - http://www.airliners.net/photo/Russia---Air/Tupolev-Tu-22M-3/2560067/L/


驚くべきことは、その作戦の実行方法だ!
多くのドローンが仕掛けられた木造家屋型コンテナを積んだトラックが
空軍基地近くまで接近し、
おもむろにコンテナの天井が開いたと思ったら
「ブ~~~ン」とドローンが飛び出してくる・・・。
で、ほんの数百メートルくらい先で大爆発が起きている・・・。
つまり、破壊工作員が現地で全ての仕組みを仕込んで実行した、ということだ。
家屋を運んでいるトラックなど、
たぶん、あの広大なロシアでは珍しくもないのだろう・・・。
日本では結構目立つような気がするが・・・
で、当の工作員たちは、ウクライナの発表によれば、
全員が無事に生還した、とのことだ。

A50 AWACS.jpgAWACS A50   ウイキより
Встреча нового самолета дальнего радиолокационного обнаружения и управления А-50У (г. Иваново)


ロシア諜報機関の建物のすぐ隣から操縦したとの情報もある。
で、これら一連の仕事は緻密な現地の情報がなければ成しえない。
SBU は元々はソ連の KGB から派生した組織ということから
ロシアの諜報機関にも入り込んでいるのでは?
SBU は、以前は腐敗の温床としてウクライナ国民の支持は低かったようだが、
近年はこれも大きく改善され、
今回の成功によって支持率も急上昇しているようだ。
その発想と大胆さ、そして実行力には恐れ入った!
イスラエルのモサドもビックリの今回の攻撃。
21 世紀版トロイの木馬作戦であるのは間違いない!

2. イーロン・マスクとトランプがここに来て大ゲンカ!
これまでもメンバー間で何かと色々ありましたが、
ともかくも「ご苦労様」と平和裏に分かれた二人・・・
・・・のはずでしたが、いきなりの大ゲンカが始まった WWWWWWWWWWW
切っ掛けは、トランプ肝いりの「Big Beautiful Bill」、
いわゆる「大きくて美しい歳出法案」が下院を一票差のギリで通ったこと。
これにマスク氏が噛みついた!
で、この法案、
トランプの第一次政権時に決めた「各種の減税をそのまま継続する」、
という内容らしい。
減税法案であることから、
早いハナシが、歳入が大幅に減少して財政赤字が拡大することに
DOGE で大ナタを振るって来たマスクとしては頭に来たらしい。
実際には DOGE による大ナタ効果は、
お金に換算すると大した額にはならないようですが・・・
一方で、
法案内で述べられている「EV に対する税額控除の廃止」案など、
自らに対して不利な内容に対してアタマに来ているのでは?
という見方もある。
で、マスク、自らの X を用いて、連日、
法案やトランプに対して猛烈な非難の言葉を浴びせかけているらしく、曰く、
「不快で忌まわしい存在だ!」
「法案に賛成した議員は恥を知れ!」
「トランプは弾劾されるべきだ!」
「大統領になったのはオレのおかげだろ!?」
とまで WWWWWWWWWWWWWWW
これに対してトランプ氏、
これは自らの SNS プラットフォームである Truth Social から
「crazy !」
「あいつは仕事でやせ細って来たからやめさせたんだ」
さらには、マスク氏と政府との間で結ばれた
巨大な額にのぼる契約の打ち切りを示唆するまでに!
利用者の数から言っても X は Truth の 100 倍以上はあるでしょうから
今のところは「口喧嘩」はマスク氏の方が優勢のようですが WWW、
テスラ株はまたもや大暴落の模様です WWWWWWWWWWW
この先どうなるか分かりませぬが、
ま、「野盗の群れ」から最初に脱落するのはマスク氏であろうというのは
センセを含む大方の見方であったのは確かです WWW
で、今回、センセは、「abomination:忌まわしい」という
滅多に目にしない耳にしない単語を覚えることに成功しました!!!
ただし、三歩歩いたら忘れることは確実でしょうがね WWWWWW

3. 長嶋茂雄、死す!
いつかくるものとは知りながら、という感覚でしょうか、
あのミスター・ジャイアンツが他界されました。89 歳。
センセが小学生の頃の少年サンデーや少年マガジンの表紙は、
長嶋茂雄か王貞治か、大鵬か柏戸か、戦艦大和かゼロ戦かのいずれかで
ローテーション的に、順繰りに、飾られておりました。
時々、毛むくじゃらの初代朝潮とかが載っておりましたが、
力道山とか載ってたかな~?記憶にないが・・・
当時の野球漫画と言えば、まずは寺田ヒロオの「スポーツマン金太郎」。
本宮ひろ志の「サラリーマン金太郎」のネーミングの元となったマンガです。
少年マガジンでは、ちばてつやの「誓いの魔球」が秀逸でした。
長嶋に関しては、
何と言ってもわちさんぺいの「ナガシマくん」!
わちさんぺいには、その他に「背番号 110 番」なんてのもあった。
TV 番組では、

♪ バッター三番ナガシマく~ん、
どんなカーブも、ドロップで~も、
狙って打てば、ホームラン~ ♪

て、やつがあったが、なんて名前の番組だったっけ?
ネットで調べても出てこない・・・歌だけ覚えてる・・・
「王、金田、広岡!」などというダジャレも今では通用しない・・・
力道山も川上巨人も大鵬も長嶋も、みい~んな逝ってしまったなあ~~
あとはワンちゃんと卵焼きとに頑張ってもらわないと・・・

心よりお悔やみを申し上げます。

今月のウクライナ-251

ほぼほぼ出尽くしの「今週のトランプ」シリーズ。
ナンカないかなあ~と思っていたら、ちょこっとだけあった ♪♪♪♪
そ・れ・は・・・・・

1. トランプはタコだった!(Financial Times)
そっか~、トランプはタコだったのか~、
だからすぐに赤くなったりするんだな~
口もとんがりコーンだしな~
からだもグニャグニャしてるカンジだよな~
アタマの上にのってるもの、あれ、やっぱし、カツラだよな~
お尻を触られたと訴えていた?オンナのヒトがいたが、
タコの吸盤のようだったと言ってたしな~
タコならばしょうがないよな~
手も 8 本あるしな~
やっぱしアイツは霊長類じゃなかったんだな~
と思っておりましたら、
タコは TACO と綴るらしく、これは
"Trump Always Chickens Out !!!"の略で、
「トランプはいつもビビッて引っ込める!」
という意味らしいです。
すなわち
「トランプはビビラーだ!」
ということです WWWWWWWWW
関税関税と言った口が乾かぬ間に撤回するのがおなじみのトランプ流ですが、
TACO はこのような彼の行動を揶揄する言葉とのことで、
「どうせまた TACO DEAL だよ」とかいうカンジで
こちらは Wall Street の
本物の dealer の間で使われるということ WWWWWW
それにしても、日本語ととても相性の良い言葉ですね!

2. 鉄鋼とアルミに 50% の関税をかける!
タコタコ言われてよっぽど悔しかったんだろうな~
今月の 4 日から鉄鋼とアルミの関税を 50% に引き上げると言い出した。
「おれはタコじゃないぞ!ホントだぞ!!
ホントのホンコに 50% だもんね!!!」
とか、まあ、引っ込みがつかなくなったのでしょうかね?
これでまた引っ込めたらダイオウイカならぬ大王タコ
"The Great King of TACO "との異名を賜ってしまいますからね WWWWWW

さて、現在、最後の実験と論文書きで大忙しのセンセですが、
このところ、トランプ劇場の第一幕も終盤に差し掛かかりつつある模様・・・
いずれ第二幕~三幕と続くのでしょうが、
当初のインパクトもここに来て幾分薄れ、
物語の方向性も大方見えてきたようなカンジです。
あとはどのような結果となるかを見定めるだけ、のような気もしますので、
センセの仕事が一段落したら、また再び過去ログに戻りたいと思ってます。
そうです!あの YDNA O1b2 問題に何としてでもけりをつけたい!
と考えてます。
それまでは実験と論文に全力を傾ける所存であります。
ですので、ブログの間隔、少し飛び飛びとなるかも・・・
体力次第ではありますが・・・




今月のウクライナ-250

そろそろ出尽くし感がある「トランプ劇場」ですが、
取り合えず書いときます。

1. ウクライナ停戦仲介に匙(さじ)を投げる!
飛んでイスタンブールで行われたウクライナ - ロシア会談が不調に終わり、
「それではワシの出番じゃな ♪」とばかりに
直接プーチンに電話をかけて 2 時間もお話したトランプ氏ですが、
大方の予想を裏切ることもなくものの見事にプーチンに袖にされた・・・
「ひょっとしてプーチンは停戦を望んでいないのではなかろうか?」
などと誰もがとっくに知ってることを今更ながらに知ったトランプ氏、
で、「そもそもこれはオレの戦争じゃないからもう降りる!」
とまで言い出した WWWWWWWWWW
始めは就任の 24 時間以内、
次は 4 月 20 日まで、
で、とうとう 5 月には匙を投げた WWWWWWWWWWW
加えてウクライナ + 欧州連合が釘を刺した「30 日停戦」案にも
まったく触れなかった模様・・・
で、あれだけゼレンスキーにはとやかく罵るオトコも
プー氏にはまったく文句を言わない・・・※
※ ほんのちょこっと言うようになりましたね ♪ 250526
やはりセンセの KTM ひねられ説の頑健性がここでも補強されたようだ。
で、レーガン大統領をまねてか「ゴールデン・ドーム」構想を立ち上げたが、
どこまで本気だろうか?
構想自体はよろしかろうが、完成までどのくらいかかる?
お金は?関税で賄うのか WWW?
ロシア・中国は付き合うだろうか?
それとは別に、せっかく自らのヘマで原油価格が低迷しているのだから、
二次制裁でもなんでもいいからロシアに圧力をかけてくれ!
すでにバギーも枯渇し、最近ではバイクでご出勤のロシアの兵隊さん。
そのうち原付~ママチャリで吶喊する銀輪部隊」が登場するかもよ!

2. EU に 50% の関税!アップルのスマホにも 25%!
中国は手ごわいし、日本もナカナカ頑張ってるので、ここは EU に、
ということなのでしょうかね?
それとも EU サイド、のらくらごねて一向に DEAL がはかどらないので、
業を煮やしていきなり「50%!」ということでしょうか?
アップル、今更ながらに本国で組み立てるとしても数年先のことでしょうし、
価格も爆上げとなるのは必定。
ま、次に述べる日本製鉄のこともありますし、
このような不透明感が延々と続くことにより再びトリプル安に陥って
慌てふためいて取り消す可能性の方がより高いような気もしますが・・・

3. 結局、日本製鉄の勝ち!
US スチール、結局は日鉄買収の形で落ち着いた!
「パートナーシップ」という言葉を使っているので
「買収」なのか「子会社化」なのか、今一つ分からないのですが、
ともかくも日本製鉄側の主張が認められたようです。※
※ 翌日早くもごちゃごちゃ言い出した・・・250526
これは、たぶん、地元のピッツバーグ市も喜んでいるでしょうね!
センセなんぞは US スチール~ピッツバーグと言えば、
あのロバート・デ・ニーロ主演の名作 The Deer Hunter を思い出しますが、
初めてあの映画を見たときは今一つピンとこなかった・・・
例のロシアン・ルーレットの強烈な場面などは印象に残ったが、
肝心の「主題」が分からず、漠然~冗長なイメージが強く残った・・・
けれども何か心に引っ掛かるところがあって、
二度見た。で、
三度みた。で、さらに
四度~五度と重ねるうちに漸く分かった!
あれは「本当のオトコとは何か?」が主題の映画だ!
あくまで個人的な感想ですが・・・
で、象徴として描かれる牡鹿(おじか)の意味は、
「本当のオトコを判別するための指標」的なものだ!
だから最後にデ・ニーロは、
ライフルの照準器に牡鹿を捉えた時点で引き金を引くこともなく、
牡鹿が去るのをただ静かに見守った。
すなわち、照準器に捉えた時点で、彼は「勝った」のだ!
それ以上の行為は、すでに、もはや、必要がない・・・
意味がないのだ!!!
いつも拳銃を振りかざして仲間から疎んじられるオトコが出てくるが、
彼はこのテーマの陰性的な対照として描かれている。
主人公のデ・ニーロは、
ベトナム戦争の残酷な経験から、最終的に、気が付いたのだ!
解脱したのだ!
本当に強いオトコは無駄な殺傷~争いなどはしない!と・・・
「ディア・ハンター」は「七人の侍」に次いでセンセが好きな映画ですが、
両者には共通項があるようです。
両者共に、現行の大統領に見せたいものですが WWWWWWWWW
イスラエルの現行首相にも見せたいものですが WWWWWWWWW
ついでに千鶴子センセにも見せたいものですが WWWWWWWWW
全く持って、ハナシが脱線してしまいましたが WWWWWWWWW
プーチンにも見せるべきだって?
それは無意味というもの。
何故かって?
KGB の存在目的と行為自体が映画のアンチテーゼであるからですよ WWWWWW

4. ハーバード大学と大ゲンカ!
イスラエルのパレスチナ住民に対する蛮行に対して
抗議活動が生じるのは自然な成り行きだと思いますし、
それが真っ先に大学のキャンパスで行われるのも
まことにおなじみの光景ではありますが、
どうにもこうにもトランプ氏は気に食わないご様子・・・
で、これに「反ユダヤ主義」のレッテルを貼って
学生の取り締まりを行わない大学に対して補助金の打ち切りを命じた!
補助金の打ち切りだけでなく、
留学生の受け入れ資格の剥奪も!
で、現時、実質的に留学生は路頭に迷う形となっているようだ。
これに対して大学側が訴訟を起こしたが、
裁判所は、まずは大学側に軍配をあげた。
その他にもなんだかんだ言って補助金をカットしたために、
多くの学者が海外に流出しつつある。
香港の大学はここぞとばかりに
ハーバードの留学生の受け入れを表明している。
LI 体質のトランプ氏、
HI (High Intelligence)体質の方々には
どうにもこうにも蕁麻疹が生じるようでして・・・

5. 南アフリカの大統領にコンゴの映像を見せつけて難癖をつける!
いわゆるオーバル・オフィス、すなわちホワイトハウスの大統領執務室ですが、
ここに各国の元首クラスを呼んで初めは和やかに、
次にいきなり険悪な状況を作り出して交渉を有利に進める手法は
ゼレンスキー大統領の時におなじみとなりましたが、
今度は南アフリカのラマポーザ大統領に対しても同じ手管を使用した!
南アフリカは犯罪率の高さでも有名ですが、
アパルトヘイト体制がひっくり返って
黒人が主導権を握るようになったのはヨロシイが、
何かと問題が多い国であるのは確か。
で、トランプ氏、自国の不法移民を海外に移送するだけでなく、
南アで逆アパルトヘイトを行っているからと言って
南アの白人を移民として受け入れると言っている WWW
で、わざわざラマポーザ大統領を呼んで歓談~対談するは良いが、
いきなり部屋の照明を暗くしてビデオを流し始めた。
彼曰く、南アの多くの白人農家の人々が殺されたというもので、
袋に詰め込まれた多くの死体が証拠の映像として映し出された。
で、これはロイターによる映像で、実際には、
ルワンダ支援の反コンゴ民主共和国政府組織、
M23 によるコンゴでの蛮行の映像であるとのこと!
オイオイ!
ラマポーザ大統領、冷静に対処しておりましたが、
国家間の話し合いの中でこのような初歩的なミスが生じるのも
トランプ政権ならでは!
コンゴは気を付けて頂きたいものです。


今月のウクライナ-249

さて「今週のトランプ」
数日の単位で大きく変化する世界に住んでいる昨今の我々ですが、
この一週間も激変の日々でした。
まずは中国 vs アメリカの関税戦争ですが、
アメリカがサッサと白旗を揚げた WWWWWW

いや、90 日間の停戦ということですし、
関税率はアメリカ 30% に対して中国 10% ですから中国の負け、
という見方もできますが、
アメリカの方から「もうやめにしようよ~」と袖を引いたのは明らか。
何故かって?
もしもキンペーの方から打診したとすれば、トランプ氏、
「中国が我々の前に叩頭した!!!」と大騒ぎするに決まってるでしょ?
それをしないのはトランプが折れたため。
ある意味、分かりやすいヒトではありますね WWWWWW

で、一件落着とも見えますが、いや、
本当のところが分かり始めるのは 90 日後から。
30% の水準でも世界経済に大きな影響が生じるのも明らかです。

で、ハナシを上手くまとめたベッセント氏ですが、センセの目には、
どうみても「掃きだめの鶴(ツル)」にしか見えないのですが・・・
センセだけですかね?
で、不思議なのは、なぜ彼はトランプ政権に参加した???
MAGA 信仰などとは 3 億光年くらい距離をおいたヒトのように思えますが・・・

彼自身が将来的に大統領を目指していて、
この際「腕」と「顔」を売っておこう、という腹積もりでしょうかね?
仮にそうだとしたら、
「すでに大成功を収めた」と言っても過言ではないと思います。
仮に 4 年後に名乗りを上げるとすればヴァンスと争う形となるのでしょうが、
すでに決まったも同然だと思います。 
いや、個人的には、4 年後にまた再びポリコレ政党になるよりかは
ベッセント氏に舵取りをしてもらいたいです ♪♪♪♪
少なくともこれまでの経過を見る限りでは、のハナシですけど・・・。

次に分からないことは、
米中関税戦争が不発に終わったと同時にダウとドルが急上昇しましたが、
あれあれあれ~~~?
トランプはドルを下げて欲しかったんじゃないの??
それとも漸く経済学の基礎を学びつつある???
FRB のパウエル議長、「利下げはしない!」と言っているのではない。
「おめ~が仕出かした関税の影響を見定めてから動く!」と言ってるだけだ。
100% だの 145% だの言った口が乾かぬうちに 30% にする、
そんなオトコの妄言のままに為替をいぢくるとどうなることか、
小学生でも分かりそうなことだわ WWWWWW

で、トランプ氏に対して色々と悪口雑言の限りを尽くすセンセですが、
中東歴訪の件に関しては「ナカナカ味のあることをやるなあ~」と感じてます。
一石二鳥というか、三鳥~四鳥くらいの成果が生じているのでは?

まずは例の「パレスチナ・リビエラ発言」によって
これまで長らくアメリカ寄りであったサウジまで怒らしたトランプでしたが、
今回の歴訪によって関係修復が相成ったこと。
ただしその後にリビエラ化的なことをまた言い出してますが・・・。※
※ パレスチナ住民 100 万人をリビアに引き取ってもらうとか言い出した・・・

次にシリアの暫定政権のトップ、シャラア氏とサプライズ的に会談し、
これまで課してきた制裁を解除すると同時に、
将来的な国交正常化を示唆したこと。
たぶん、復興援助のハナシなども含まれているかと思いますが、
これらは色々な意味で重要です。以下。
1. シリアの安定化~復興によって中東の安定度が増す
2. 結果、トルコや欧州に流れていた難民が帰還する
3. イランの影響が激減する
4. ロシアの影響も消滅する
5. 米国との繋がり強化によってイスラエルとの関係も安定化する
などなど・・・
シャラア氏に関しては「今月のウクライナ-224 と -225」でも言及しましたが、
個人的にはナカナカの人物に見えます。
今現在、アラウイ派に対する虐殺事件などで混乱が続くシリアですが、
今後はシリアがりに良くなっていくことを期待しませう!
同じダジャレの使いまわしで恐縮ですが・・・。

次に、
トルコのイスタンブールで開かれたウクライナ・ロシア停戦協議に向けて
同席の意を示したこと。
プーチンが出席しなかったためにトランプも参加しない結果となりましたが、
仮にゼレンスキー、プーチン、トランプの三者が一堂に会したら、
それなりの進展はあったでしょうね。
ただし、
言い出しっぺのプーチンが出席しないのは見え見えでしたけどね WWWWWW

最後に、
青息吐息であるボーイング社から 160 機もの航空機を購入する取引を
カタールとの間で取り付けたこと!
これ、スゴイですね!!!
確かに「こんな芸当が出来るのはトランプだから」とは言えそうです。
まあ、実際に納入されるのは相当に先のハナシとはなりますが・・・。
で、カタール国王からゴージャスなボーイング機を 1 機進呈のハナシまで!
で、民主党や一部共和党からもやいのやいの言われてますが、
実のところ、この機体を大統領専用機とするには大変な改造が必要なようで、
実現は疑問視もされてます。
大統領専用機、Air Force One との別名を持ちますが、
靴の名前ではありませぬが、
原爆が炸裂しても大丈夫なような構造をしているとのことです。
空中に飛んでいる状況でのハナシですが・・・。
で、このように商売にも成功したトランプ氏の中東歴訪でしたが、
一方で、
トランプ一族がこれに同調して商売しているとの黒いハナシもあります。
けれども
バイデン政権時もバイデンの倅がウクライナで似たようなことをしており、
これに関してバイデンが恩赦を出しまくった件に関しては
「今月のウクライナ-222」で述べました。

で、一旦お昼にして、
後半は中国の技術開発が本質的に離陸~加速しているのでは?
というハナシを少ししてみたいと思います。

と思いましたが、
ちと時間が取れないので、
そのうち気が向いたらします WWW